渡邉大輔「擬似ドキュメンタリー、ニコニコ動画の映像美学」

 本連載の主な主題は、今日の社会における複製イメージ(映像)と、それが担う文化的想像力の動態と機能のひとつの局面を、映画を中心とした具体的なコンテンツや歴史的経緯の紹介と分析を適宜織り交ぜながら示すことにある。連載一回目の今回は、そのための導入的な議論を設定しておこう。
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ひと月空きましたが、「Wasebun on Web」の更新です。今回は、新連載第2弾、渡邉大輔氏による「イメージの進行形―映像環境はどこに向かうか―」をお届けします。
渡邉氏は、日本映画史の研究者であり、かつ、映画のみならず純文学、本格ミステリライトノベルを横断的に論じる若手批評家。
この連載では、インターネットやモバイルカメラが登場・浸透して以降の、映画をふくむ映像をとりまく環境とその受容の変化を論じる。第1回目は、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「クローバーフィールド」といった擬似ドキュメンタリーと呼ばれるジャンルの映像作品と、動画共有サイトニコニコ動画で精力的につくられ、視聴されている「嘘字幕シリーズ」についてです。