西田亮介

西田亮介「ネットワークの記憶を紡ぐ」―連載〈方法としてのコミュニティ〉第3回

2011年3月11日、未曾有の大震災が東北を襲った。それから3カ月がたち、いまや歴史にその名を刻むことが確定的となった。いつしか首都圏では大きな余震も収まり、特番態勢もほぼ終息した。しかし最近になって次々に露呈する当初見積もりをはるかにこえる被害…

西田亮介「変容するコミュニティの性質とその前提条件」

『DOGTOWN & Z-BOYZ』という映画がある。一九七〇年代、それまで海で波乗りをしていたサーファーたちが、スケートボードの世界にラディカルなスタイルを持ち込みシーンを席巻する。「Z-BOYZ」と呼ばれた彼らは、ラディカルなスタイルだけではなく、サーフィ…

西田亮介「「更地の社会」を乗り越えるために」

政権交代後も一向に見えてこない「新しい公共」のビジョンとその道筋、地域社会の衰退とそれを無視した財源ばかりがフレームアップされる地方分権推進という矛盾、時に「無縁社会」とも呼れるような感情的安全あるいは承認調達契機の不在。 明らかに、いま、…